コラム:第1回 ホワイト500認証 への道のり~正興電機グループの健康経営立上げに向けて(2013年~)~

株式会社正興電機製作所  取締役・正興ITソリューション株式会社 代表取締役

有江 勝利氏

正興電機製作所の有江と申します。
当社グループの健康経営推進そしてヘルスケア事業を担当しています。

当社が健康経営に目覚めたのは2013年です。
三菱総研の小宮山理事長が提唱される「プラチナ社会構想」に共感したことから始まりました。

プラチナ社会づくりへの貢献、
つまり「地球環境問題を解決した元気な超高齢社会づくり」に貢献するということで、
当社が掲げているミッションです。

健康経営の実践を通して健康社員を育成し、元気な地域、元気な高齢社会に繋げていく、
この構図を描き実行に入ったのが2013年になります。
有識者(大学の健康疫学研究室)に教えを乞うところから活動に入りました。

現状を知るということで、最初に確認したのは当社社員の健康関連データの状況です。
保健師による、健診データそして健保組合レポートの
2008年→2012年(5年間)の経年変化の整理から始めました。

健診データからは、糖代謝(糖尿病指標)異常なし率88.3%→83.7%(4.6%悪化)、
BMI(肥満指標)23.1→23.5(0.4悪化)等、確実に健康障害へのリスクが高まってきており、
健保組合レポートからも通院回数や医療費も全体でみるとかなり上がっている状況です。

また、職種別にも顕著な特性も現れています。
夜遅い食事になることが多い設計や製造部門の社員は脂質(コレステロール)の有所見率が高いようです。
同様に、デスクワークが多い事務職では血圧が高く、飲酒の多い営業では肝機能や血糖が高いようです。

さらに、年齢別に見ますと健診全体の異常なし率、
20歳代では87.5% これが50歳代11.2%、60歳代2.5%(実に98%弱が異常あり)、
結局こういった傾向で会社卒業後地域に戻り職域健保から地域の国保に移った後、
問題が顕著になり国保の圧迫、医療費高騰に繋がっているわけです。

私達は、各社員自身の健康関連データを見える化しそして気付かせる化し、
生活習慣改善に向かわせるようツールの整備から着手しました。

・健診機関に協力を頂き、健診データの自動取込経年変化の見える化
・社食運営機関に協力頂き(社員カードで決済行う際同時に)摂取カロリーや塩分情報を記録、見える化
・社内に体重計や血圧計を設置し(社員カードかざして)今日の体重今日の血圧を記録、日々の変化の見える化

こういった自身の健康関連データの見える化から整備を行い、(本人同意に基づく)
その後生活習慣改善をサポートする機能、職制で保健(健康を保つ)情報交換や
保健師の非対面指導を行うことができるコミュニティを社内に展開しました。

サポートツールは充実してきましたが健康文化の育成が大変です。
実際にツールを利用して健康活動に取組みだしてくれた社員は1割程度の状況でした。

健康管理プロジェクトを2015年に発足しました。
組合、設計、営業、人事、IT部門からの選抜そして保健師による健康社員育成運用チームです。

2015年より、健康活動をどう盛り上げていくかへの取組みの苦心に入っていきます。

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