2018.08.10
株式会社正興電機製作所 取締役・正興ITソリューション株式会社 代表取締役
有江 勝利氏
2015年より運用面を充実させていこうと、
健康経営推進のプロジェクトチームを発足させました。
健康文化をどう育んでいくのか、無関心な社員にどう意識付けをしていくのか、
定期的に集まり論議を行いますが、答えは簡単には出ません。
取組みを推進する中で価値を共にする仲間との出会いも生まれました。
その1つが10分ランチフィットネス協会の皆様です。
お昼休みのちょっとした運動が、健康社員育成にどう届いていくのか、
2015年7~12月(6か月間)社員約60名を対象に実証実験を行いました。
運動前後のデータ収集そして分析は産業医科大学様にご協力を仰ぎました。
その結果、身体活動量(歩数)は1日平均6,553 歩→9,345 歩に上昇。
期間後もこれを維持。さらに対人ストレス(5点評価)3,1→2.8へ減少、
職業性ストレス(活気)は3.0→3.4へ増加、といったデータを得ることができました。
体重や腹囲、血圧などへの改善までには至らなかったものの、
①活動時間が増加⇒健康への意識が高まり勤務中の階段使用等習慣改善に繋がったのではないか、
②昼休みの運動は対人関係やメンタルヘルスに良好な効果を及ぼしている、
以上2点確認することができました。
このお昼休みの運動につきましては、2016年には社内インストラクターを育成し、
2018年現在においても継続しています。参加者の固定化や職制での理解等課題もありますが。
2017年に入り全社員にウェアラブル活動量計(fitbit)を配布しました。毎日の運動量
(消費カロリーや歩数等)の見える化です。
そして全社員を5名のチームに分け、チーム戦での歩く競争「歩KING (あるきんぐ) 」も始めました。
この「歩KING」は社員の運動促進に大きく寄与しました。
想定外の副作用もいろいろと出ましたが、現在においても適宜に趣向を変えながらチーム戦
での歩く競争を運用しています。
社員の活動量は「歩KING」開始直後から現在において社員1人当たりの平均歩数も2,540歩上がってます。
運動促進を中心に効果を確認しながら健康経営活動を進める中で、
2016年には「第4回プラチナ大賞 イノベーション賞」を受賞、
2018年2月には「2018健康経営優良法人 ホワイト500」の認定を受けました。
これらに恥じないよう、一層に健康経営活動を深化させていかなければいけません。