2018.10.10
株式会社正興電機製作所 取締役/正興ITソリューション株式会社
代表取締役 有江 勝利氏
ホワイト500と呼ばれている健康経営優良法人(大規模法人部門)は、
経済産業省が優良な健康経営を実践している企業を認定する制度です。
2016年に創設されました。
日本の医療費はここ数年約1兆円ずつ増加しています。
この大きな要因である生活習慣病の予防には我々現役世代の生活習慣改善
が至上命題となっています。
健康社員育成を行う健康経営は医療費の適正化に繋がります。
企業にとっても生産性の向上や不健康損失の低減、さらには社会的評価を
得る等のメリットがあります。
このようなことから、健康経営推進企業を増加させていくことは国の
重要な施策にもなっています。
この健康経営優良法人制度は、経営幹部の本気度や推進体制、健康課題
と対応状況等々約100の項目での対応状況について審査されます。
当社の場合、
社員の健康活動をサポートするクラウドサービス「Health-Ledger」の活用、
歩数競争やアクティブレスト等による具体的な健康経営活動が評価され
認定して頂くことができたと思います。
しかしながらこれら活動はまだまだ満足できるものではありません。
2018年度に注力している活動内容は大きく3つあります。
二次健診やご家族健診の受診率向上、全社員禁煙に向けた運動、そして
各健康活動の参加率を高めていくことです。
その為の施策は健康経営プロジェクトで講じています。
活動への参加率が上がらないのは社員への告知が足りないからではないか?
いや、足りないのは告知ではない!論議が紛糾することも少なくありません。
2018年より本格的に始めた歩数競争は、全社員を5人1チームに編成した
チーム戦です。
これにより社員の活動量が大きく増加したことは前回にご報告した通りですが、
特にチーム内のコミュニケーション向上にも繋がってます。
また工場のある福岡県古賀市の複数の事業者と職場対抗歩数競争も行いました。
2か月間のイベントでしたが地域情報誌にも掲載され大変な盛り上がりでした。
ここでも産業医科大学様に運動前後のデータを収集頂きこれを分析、効果の
確認を行いました。
身体活動量の増加、体脂肪量の減少,除脂肪体重(主に筋肉)は有意に増加、
メンタルヘルスにも良好な効果を及ぼし,抑うつ・落ち込みの改善を認め,
活気・活力を向上させました。
終了後表彰式も行い、同じ地域で働く方々とのコミュニケーションも大いに
盛り上がりました。
今後も歩数競争やアクティブレストを継続し、さらに前述した3つのテーマ
に取り組む中で、健診データや企業活動にどういい影響を及ぼすのか、
有識者や保健師との協働でデータの確認も行っていきます。
継続は力です。
PDCAサイクルを繰返し、社員の健康と企業活動の洗練を継続的に改善
していきます。