2020.06.10
「成果を上げるチーム」とは、いったいどんなチームなのでしょうか?
想像してみてください。
あなたの会社のスタッフが、活き活きと仕事に取り組み、互いに協力し合い、ひとり一人の総和以上の成果を上げているところを・・・・・・
きっと、会社全体が活性化し、お客様から感謝され、社員同士の結束も高まり、業績もあがり、離職率も下がることでしょう。
そんなチームをつくる3つの法則について、今日から3回に分けてお伝えしていきます。
法則1ー成果を上げるチームはお互いをよく知っている
みなさんは、誰かに何かを頼まれたとき、良く知っている人からの頼み事の場合と、全く知らない人からの頼み事だったら、どちらのほうが引き受けやすいでしょうか?
知っている人からの頼み事のほうですよね。
つまり、社員同士がお互いに良く知っていた方が、チームワークを発揮しやすくなります。
「仕事の内容」「進捗状況」に加えて、お互いの「人となり」「考え方」「強み」「コミュニケーションのスタイル」などを知っていると、協働するのにとても役だちます。
ところが昨今、職場環境のみならず、日々の暮らしの中でも、お互いを知る機会が減っています。
隣に住んでいる人がどんな人なのかわからない、何かあっても相談できる人が近くにいない、ネットの匿名性を利用した攻撃的なコミュニケーションが増えている
こうした現象が、地域社会、学校、家庭といったさまざまな場で起こっり、協力したくても協力しあえない孤独な社会となっているのです。
成功している組織では、お互いを知ることができる仕組みを、職場環境の中に意図的に盛り込んでいます。
簡単なところでは、社内報、会社全体で行うレクリエーション(社内旅行や運動会、懇親会など)
社内報は、従来の紙媒体から、社内用のホームーページやイントラネット、社内SNS、ブログなどのアプリを使ったものまで様々なものが利用できます。
目的は、1−社員同士のお互いのつながりを強化する 2−企業文化・価値観の熟成 3−経営理念や事業活動の理解浸透 4−自社製品・サービスに関する情報共有 5−その他の情報共有 など。
お互いを知る仕組みとしては、毎回社員をピックアップして、「私の履歴書」など、社員の履歴を紹介するコーナーを開設してみてはいかがでしょうか?
社員自らが、自分の生い立ち、幼少期や学生時代の思い出、過去に夢中になってやってきたこと、会社に入ってやった仕事、それを通して感じた事などを、思いでの写真なども添えて書くコーナーです。
このような誰かにスポットライトがあたるコーナーは、わたしたちが本能的にもっている、承認欲求を満たすので、会社への帰属意識も高まります。
そして、それを見た人は、書かれた内容の中に自分との共通点を見つけると、いっきに心の距離が縮まります。
出身地が同じ、出身大学が同じ、趣味が同じなど、さまざまな共通点がお互いのコミュニケーションのきっかけとなって、協働の基盤ができていくのです。
お互いを知る仕組みをつくる・・・是非できるところから取り組んでみてください。
NPO法人ヘルスコーチ・ジャパン
代表理事 最上輝未子